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バガヴァッド・ギーター
バガヴァッド・ギーターとインド哲学・思想

(バガヴァッド・ギーターとは)

 

バガヴァッド・ギーターは、インド・ヒンドゥーの大叙事詩マハーバーラタの中の一部として収められている、同族同士の戦争に苦悩するパーンダヴァ軍の王子アルジュナへ、彼の導き手であり御者を務める最高神の化身・クリシュナが説く教え「神の詩」です。

 

バガヴァッド・ギーターの成立年代は紀元前4世紀頃から紀元前後にできたと考えられています。

 

ヴェーダと呼ばれるヒンドゥー教の聖典成立時期(紀元前1200年頃といわれます)から考えると、バガヴァッド・ギーターは比較的新しいものですが、インドの思想や哲学を代表する書として広く知られています。

ヒンドゥー教においてその宗派は様々ですが、その多くにおいても「バガヴァッド・ギーター」は経典として尊重されています。

 

一般に、バガヴァッド・ギーターはヒンドゥー教、またはインド哲学における「死生観」が説かれているものとされますが、その書で説かれている内容には、ヨーガ哲学やアーユルヴェーダの基本思想にも繋がる、多くのインド哲学・思想の基本となる知識についても語られます。

 

プルシャ(純粋意識)とプラクリティ(根本原質)から生まれるブッディ(普遍知性、マハト)、自我を生じさせるアハンカーラ、マナス(心)や5つの感覚器官(ギャネンドリヤ)・5つの行為器官(カルメンドリヤ)・5つの微細要(タンマートラ)・5つの粗大元素(パンチャマハブータ)。

 

そしてプラクリティを構成する「3つの質(グナ)=トリ・グナ」と、この3つのグナの均衡が崩れることでブッディ以下が展開され、私たちの現象世界が生み出されていくという考え方、こうしたインド哲学の基本となる世界観についても語られているのです。

 

特に3つのグナに基づくそれぞれの「質」についても詳しく説かれており、アーユルヴェーダにも関連して大変興味深いものがあります。